ナンパ

君の人生に幸多からんことを~ナンパで出会った素敵な子との関係の終わり~

君の人生に幸多からんことを ~ナンパで出会った 素敵な子との関係の終わり~

もう家に行かない

最近はうちに来なくなったな。

いつもはあんなに頻繁に「おうちに行ってもいい?」
とラインが来ていたのに。

ふとした時に、寂しくなりLineを起動する。

そろそろおいでよ。

しばらくして返ってきた返事は、
「もう行かない」
というものであった。

瞬間、悟る。
もう、この子との関係も終わるのだなと。

出会いは秋のナンパ

出会いは2018年の秋だったはず。

24時過ぎ、終電も終わったころ。
すすきのから住宅地の方へ歩いている女の子に声をかけた。

顔立ちがはっきりしていて、綺麗な容姿をしていた。

素直に、かわいい、きれいだな。
周りの人とはレベルが違う。

多少お酒が入って、バグった感覚だったからか自然に話しかけることができたのだろう。

ゆもz
ゆもz
こんばんは、結婚式帰りっすか?

何とか話がつながる。

警戒する彼女と15分ほど歩きながら、なんとか居酒屋へ向かうことに。

ゆもz
ゆもz
一杯だけのもう

そういってなんとか居酒屋に一緒に入り、お酒を飲む。

普段なら、いくつかのテクニックを使い、聞き役に徹し彼女に気持ちよく話してもらい、ということをしたと思う。

しかし、そもそも共通点が多く、性格の相性も良かったんだろう。

割と自然体で話しても、意気投合することができた。

こうなれば、家に誘っても、断られない。

そのままタクシーに乗って帰宅し一夜を共にすごした。

結果、S子が、いつも一番近くにいる女性に

2018年の秋頃まで、けっこうナンパはしていた。
とはいっても週に1~2回、何かの帰り道や飲み帰りに30~60分くらい、相対的に素敵な女性に声をかけるだけだ。

特定の彼女もいないし、俺は自分の話術の向上、女性を魅了すべく実践に励んでいた。

元々大好きな子がいて、その子を全く魅了できない自分が嫌で、手を出したナンパだ。

俺自身の魅力をあげるには、女性を大量に口説かなければならない。

数多くの失敗と成功が、俺の中で確固たる自信と、理論と、そして魅力を築き上げる。

この子をナンパした日だって4人くらいには声をかけていたし、ちょうどこの日から振り返りのために音声をとり始めてた。

 

この女の子の名前をS子としよう。

正直に伝えると、この子との関係に深くはまった。

家が札幌の中心部にあることから、立地が良く、いろんな女の子が飲み会後に来ていた。

ナンパして家にそのまま連れ帰ることも多かった。

でも、S子がうちに来るようになって、他の子がうちに来る頻度はかなり下がった。

S子がうちに頻繁に(頻繁いとは言っても週に多くて3回、普段は2回程度)来るようになり、別に性欲がそこまで強くない俺はそれで、満足した。

人間は満足したら終わりなんて言葉がある。

そこで成長が止まってしまうから。

俺はもしかしたら、S子と過ごす時間を非常に楽しみ、満足していたのかもしれない。

9月に会って、だいたい4カ月。

もう1年以上は一緒にいるみたいだね、なんてよく話すほど、深くS子とかかわっていた。

 

関われば関わるほど、S子は性格が良く、相手への思いやりにあふれ、気遣いのできる子であることが見えた。

布団の中でも非常に反応が良く、心身ともに満足させてもらっていた。

非常に活発で性格のいいS子を彼女化してもいいんじゃないか?なんて気持ちがよぎったことも1度や2度ではない。

ただ、ここでたいして技術も磨けてないまま、このまま付き合ってもどうせ過去と同じ結果になるだけ。
変に自分に言い聞かせていたのかもしれない。

S子の付き合おうと同等の意味を持つ遠回しな言葉に対して、曖昧な返事を何回か返し、悲しそうな顔を見るのは非常に心苦しかった。

俺は実際ただのセフレだ。
どんなに仲が良くても、俺たちの関係はセフレであった。

段々関係が壊れ始める

そんな日々を過ごしているうちにいくつかサインが出始めた。

  • 私メンヘラかもしれない
  • 私のこと好きなの?
  • うちに来る頻度が減った
  • 別の飲み会にたくさん参加するように

別に付きあってもないし、付き合ってても彼女の行動を一切束縛するつもりはない。

好きなように行動してくれて構わない。

ただ、頻繁にいろんな男のいる飲み会に行くようになった。

あてつけのように男と話す電話を、俺に聞かせるようになった。

彼女は12月頃までは確実に好意を持っていてくれたとは思う。

彼女なりの俺に付き合え!という最後のメッセージであったのかもしれない。

俺はそのメッセージには答えられなかったけど。

 

ついに、最後の瞬間がきた。

頻繁に来ていたのに数日来なかったから、連絡を取る。

セフレにとどめておいた俺に、離れていくS子を止めていい権利などない。

受け入れざるを得ない。

本当に好きな人ができたのかもしれないし、俺との中途半端な関係が嫌で先が見えない関係を断ち切りたかったのだろうか。

ある程度女性関係をたくさん持つようになると、女性の言葉はがほとんど建前でできていることがわかる。

言葉を表面通りに受け取れれば、素直に身を引けるのにとも思ってしまう。

次回は悪い男に引っかからないことを願っているよ(笑)なんて強がった文章を返す気になれなかった。

こんな記事を書いている今ですら、2人で行った夜景、居酒屋、ラーメン屋が脳裏によぎる。

有名ではないけど、美味しさから非常に人気の天心屋も

札幌で俺が一番おいしいと思うラーメン屋“信玄”も君といったのが初めてで、これからも行くたびに頭によぎってしまうのだろうか。

札幌に来てまだ1年程度の俺には、初めて入る店・体験がほとんどであった。

その初めての体験を素晴らしいものにしてくれたのはS子であった。

 

俺は未練がましい男だから、たまにS子のラインアイコンが目に入る。

ラインだとその人のアイコンの横に曲がピックアップされている。

流れている曲が
back number – 思い出せなくなるその日まで

この曲が流れている事実をどうとらえるべきなのか。

歌詞を見て考えてしまう。

いや、やめよう。
これ以上考えても意味がない。

俺との関係を断ち切ったことを後悔させてやろう。

もっといい男になって、ふとすすきので会ったときに、もったいない!なんて感情にしてやる。

なんていう泣き言を言うのはこれで終わりにしようか。

 

ただただ、こんなくそみたいな俺と楽しく5カ月ほど一緒にいてくれたことに盛大な感謝を。

そして本当に、心から君の幸せを祈っている。

君の人生に幸多からんことを……